パライバトルマリン

Paraiba Tourmaline

 

10月の誕生石であるトルマリンの一種
原産地 ブラジル、モザンビーク、ナイジェリア
緑から青色及び緑青から青緑色(銅を着色原因とするもの)
化学組成 Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
硬度 7.0 – 7.5
屈折率 1.62 – 1.65
比重 3.0 – 3.1

1.パライバトルマリンとは?

 

 

1989年にブラジル北東のパライバ州バターリア鉱山(Batalha)から発見された宝石で、

その類まれな美しさから2018年現在、世界中で最も需要の高いジェムストーンです。

 

1989年から1年間ほど本格的に産出しており、その後枯渇したと思われていましたが、

わずかながら産出は続いています。ただ、発見当時に見られた高品質なパライバトルマリンの産出は

ほとんどありません。

 

2.どんな宝石?

 

青色から緑色までの色相を持つ宝石で、

目に飛び込んでくるような蛍光感ある発色が特徴です。

 

バターリア産パライバトルマリンのカラースケール

 

ブルーとグリーンが混じりあい、太陽光では色が滲むように見えることから

“ネオンブルー”や”ネオングリーン”というように表現されることがあります。

 

こちらのサンプルはすべて希少なものですが、

一番左上のルースは”エイトリータ”と呼ばれる加熱処理を施していない

ブルーのパライバトルマリンで最も入手が難しい色合いとなっています。

 

発見者のエイトール氏にちなんで”エイトリータ”と名付けられたパライバトルマリン

3.産地と今後の供給量について

 

パライバトルマリンを産出するブラジルの中でもいくつかの鉱山があります。

 

1つは最初に発見されたバターリア鉱山(Batalha)です。

一般的にパライバトルマリンは加熱処理を施して鮮やかな色合いを引き出しているのですが、

この鉱山から産出したものは加熱をしなくても美しいものがあり、

1ミリといった小粒なものでもはっきりとした色合いで人気があります。

(現在は鑑別機関での判別が難しいため、加熱の有無に関わらず市場的な価値が認められています)

 

バターリア産パライバトルマリンは大きな結晶が大変貴重なことと内包物を多く含むため

上質なものは限られています。

 

すべてバターリア産パライバトルマリンルース

 

2つめはパライバ州と隣接するリオグランデ・ド・ノルテ州、パレーリャス地方の鉱山です。(Rio Grande do Norte Parelhas)

パレーリャス地方はバターリア鉱山から北に50キロほどのところにあり、

ムルング鉱山(Mulungu)とキントス鉱山(Quintos)があります。

 

こちらではバターリア産と比べると少しパステル調でクリアな原石が産出しています。

カボションカットされたパライバトルマリン。ファセットカットとは違う艶やかな光沢。

 

3つめは2006年に発見された比較的新しいグロリアス鉱山(Glorious)です。

バターリア鉱山の北東15キロほどのところにあり、品質も遜色のないものが産出しています。

ただ、大きさはほとんどがメレサイズであり、大粒の供給はほんのわずかとされています。

 

バターリア鉱山では3社が鉱区の所有権を持っており、たびたび権利をめぐって閉山となることから

安定した供給量は望めません。

現在でも少しずつ産出していますが、上質なものはほとんど採れないため

限られたわずかなパライバトルマリンが流通しています。

 

4.パライバトルマリンの品質について

 

<ブラジル バターリア産パライバトルマリン>

 

宝石は産出後、その色合いの美しさ、そして透明度によって

大まかに3つに分かれ、市場に流通します。

 

①原石として整形するもの。

②ドーム状に丸く整形し、色合いと艶のある光沢を楽しむカボションカットにするもの。

③石全体に研磨を施し、反射光から美しいきらめきを堪能できるファセットカットにするもの。

 

①は不透明な素材に、②は半透明な素材に、③は透明な素材にカットが施され、

透明度が良いほど貴重で価値が高くなります。

 

どれも色合いはブラジル、バターリア産特有のネオンブルー。

2018年現在では滅多に見られない、最上級の貴重な色合いとなっています。

原石はコレクション用途での市場価値がありますので一概には名言できませんが、

こちらのカボションカットとファセットカットを比較した場合、

1カラットあたりの単価でおよそ8倍から10倍の価格差があります。(色合いは同等ですので透明度のみを比較しています)

 

<モザンビーク産パライバトルマリン>

 

左は上質なモザンビーク産のパライバトルマリン。

右はさらに上質で大きなモザンビーク産パライバトルマリンです。

どちらも結晶質で透明度が高く、

品質の良いものですので③のファセットカットが施されています。

モザンビーク産は大きくなると石の厚みが増しますので

色合いも深いものになり、美しい色合いのものが見られます。

現在産出しているブラジル産パライバトルマリンは

右のモザンビーク産よりも淡い色合いのものが多いです。

当店ではインターネットでの販売も行っておりますが、

実物を実際にご確認いただくことをお勧めしております。

<モザンビーク産とブラジル バターリア産パライバトルマリンの比較>

 

モザンビーク産は透明度が高く、大きな結晶が採れますが

ブラジル産と比べると色合いが淡く、クリアな輝きが特徴です。

ブラジル産は内包物が多く、大きな結晶もなかなか採れませんが

とても深く、鮮やかな色合いが特徴です。

 

宝石は品質にバラつきがありますので一概には言えませんが、

画像でご紹介しているモザンビーク産とブラジル産の価格差は

1カラットあたりの単価で10倍ほどになります。

 

今後の産出状況によって変動する可能性はありますが、

国際オークションですでに高額落札が続いておりますので

ブラジル産の美しいものは上昇していく見通しが強いと言えるでしょう。

こちらはブラジル、バターリア産のパライバトルマリンで

最もお問い合わせいただく色合いになります。

お取り寄せとなりますがこの他にも1カラット、2カラット、3カラットサイズとご案内が可能ですので、

ご関心がおありでしたらお問い合わせの上、ご来店くださいませ。

 

お問い合わせはこちら

 

5.おすすめのデザインは?

 

カジュアルなジュエリーであればプラチナ900、もしくは18金イエローゴールドで

少しだけダイヤモンドをセットしたデザインがおすすめです。

 

あしらうダイヤモンドは無色透明な高品質なものを選ぶことによって

パライバトルマリンの色合いがさらに引き立ちます。

 

(当店でオーダーしたパライバトルマリンジュエリーになります)

 

6.身に着ける際の注意点

 

パライバトルマリンは内包物やキズの多い宝石です。

劈開はありませんが、硬度は7ですので強い衝撃は避けてください。

家事や水仕事の際は外されることをお勧めします。

 

7.さまざまなパライバトルマリンたち

 

8.異なるパライバトルマリンの美しさ

 

ブラジル バターリア産パライバトルマリン "6S"
ブラジル バターリア産パライバトルマリン "4S"
ブラジル バターリア産パライバトルマリン "5S"

 

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